7月31日(日)と8月27日(日)にこどもと関わるすべての支援者に向けたWEBセミナーを開催します。企画に至る背景や想いをお伝えします。※詳細や申し込みについては5月中旬にお伝えします

診療以外にも様々な取り組みをさせていただいていますが、
7月31日(日)と8月27日(日)の2回にわたって
こどもと関わるすべての支援者に向けたWEBセミナーを企画させていただく事が決まりました。
詳細や申し込みについては5月中旬ごろに発表させていただきますが、
今回は企画に至る背景や想いについてを
お伝えさせていただきたいと思います。

今回のブログでは、
はせがわこどもクリニックが7月31日(日)と8月27日(日)の2回にわたって
こどもと関わるすべての支援者に向けたWEBセミナーを企画させていただく事について
書かせていただきます。
事例検討会や講演による活動
診療以外にも様々な取り組みをさせていただいていますが、
様々な機関から講演・見学・指導などのご依頼をいただいて
お話させていただくことも多いです。
こうした活動を通じて、
支援者の方々が正しい知識を持つことで、
- より良い支援につながる
- 支援をおこなう側の負担を軽減できる
ことを実感しています。
事例検討会や講演の場では、
- 「本は読んで勉強してましたが、実際のケースでの対応について応用できていなかったことに気づけました。」
- 「薬物療法までを視野に入れた見立てがついたことで、対応の幅が広がりました。」
- 「実際の診察の場でどのような診療が行われているのかをリアルに知れてよかったです。」
- 「他で臨床の現場での専門医の見立てや対応の具体的なお話を聞く機会がありません。」
などの感想の声をいただいています。
また、現場の管理者の方からは
- 「保護者の方とトラブルになり訴訟に発展したが、どう対応するべきだったか」
- 「現在の対応が法的に問題ないかを確認したい」
といった、質問を受けることも増えています。
本人や保護者の特性に応じた対応についてはお伝えできるものの
法律上の課題などが未解決のままカンファレンスが終了してしまうことがあり
法的な相談先が不足していることも痛感しています。
こうした問題は、専門機関に限らず、
塾や習い事といった教育の現場からも多く寄せられています。
※以下は今までの活動の一例となり、発達特性の正しい理解や対応についてお伝えしています
・千葉県の亀田総合病院の小児科医を対象としたWEBレクチャー
・療育(コペルプラス)のスタッフ、利用者を対象とした発達特性についての講演
・京都市右京区の要保護児童地域研究会及び子育て支援調整会議代表者会議での特別講演
・京都府立学校養護教諭研究会において院内見学と取り組みの説明
詳細は過去ブログを是非ご参照ください。
児童精神科領域の専門医の不足
本来であれば児童精神科領域の専門医が各ケースごとにカンファレンスに同席し、
見立てや指導を行うことが理想です。
しかし、現状では児童精神科領域の専門医の数が圧倒的に不足しており、
日々一人でも多くの方を診療することに注力している状況です。
初診の予約をとること自体が困難であり
数ヵ月待ちとなることも少なくありません。
はせがわこどもクリニックも例外ではなく
開放している予約枠は常に全て埋まっており
新しい予約枠を開放しても10秒程度で埋まってしまうといった状況です。
毎日たくさんの予約のお問い合わせをいただいており、
外来枠を増設するなどの対応を行っているものの根本的な解決にはならず
児童精神科外来の診療枠の不足具合を痛感している状況です。
支援現場の抱える課題
事例検討会や講演の場と、日々の診療の中とで共通して課題に感じることとして、
(十分に習熟されている方がたくさんおられることは前提ですが)
支援現場における発達特性への理解不足があります。
保育園や学校、塾や習い事でたくさんのお子さんと関わっている先生や
放課後等デイサービスや児童発達支援、児童養護施設、医療機関など
専門性が期待される現場であっても、
正しい知識の獲得や適切な対応が行われず、
支援者自身もどう対応してよいのかわからずに保護者と一緒に困ってしまっている
ケースが少なくありません。
現状では、臨床の現場の最前線の事を専門医から学ぶということが非常に難しく、
支援者が対応に迷うことで、保護者との信頼関係が悪化し、
トラブルや訴訟に発展することもあります。
結果として熱意をもって働いていたスタッフが疲弊してしまい、
休職や離職に至るケーズも見受けられます。
日々の診療の中で胸を痛めており何とか改善したいと考えておりました。
セミナーの立ち上げへ
こういった背景をもとに
体系的に、継続的に、正しい専門的な知識をお伝えする必要性があると感じておりました。
最前線の現場で活動する専門家として、
信頼できる教育セミナーと提携して紹介することも検討しましたが
- 薬物療法などの判断までが可能な専門医ではない
- 担当者の活動がセミナーが主体であり、現場から離れてしまっている
- 「治る」「解決する」「全て分かる」などそもそも不適切な表現をしてしまっている
などといった様々な理由から
自信をもってお勧めできるものが見つからないということを悩ましく思っておりました。
本を読むだけでは得られない、
最前線の現場で活動する専門家ならではの知見を届けたい。
その思いから、
各分野の現場の第一線で活躍する専門職の方々と連携して
新たなセミナーを立ち上げることとなりました。
セミナーについて
具体的な内容や申し込みの開始などは
5月中旬ごろを予定しております。
今回は形式、日程、講師、対象者についてのみお伝えさせていただきます。
形式は、遠方の方でも受講していただけるように
- WEBセミナー
とさせていただきます。
全国どこからでも受講が可能であり、
一定期間はアーカイブ配信も行う予定です。
日程は
- 7月31日(第1回 管理者向け)
- 8月27日(第2回 現場スタッフ向け)
の2回にわたって開催します。
※第1回は管理者向け、第2回は現場スタッフ向けとなっており、それぞれの立場に応じた対応力を養います
※両方を受講することで、より多角的な理解が深まるため、セットでの受講も推奨しております。
講師は
- 児童精神科、小児科、精神科領域をそれぞれ専門的に診療を行っている院長
に加えて、
- 医療や福祉・教育分野における法的課題に精通し、多数の教育関連施設が顧問先としている弁護士
が、担当します。
対象者は、
・児童福祉センター
・グループホーム
・児童養護施設
・放課後デイサービス
・児童発達支援
・保育園
・幼稚園
・習い事
・医療機関
など、こどもに関わる全ての支援機関となります。
5月中旬の続報をお楽しみにお待ちいただければと思います.

今回は、
はせがわこどもクリニックが7月31日と8月27日の2回にわたって
こどもと関わるすべての支援者に向けたWEBセミナーを企画させていただく事について
書かせていただきました。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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